断食(ファスティング)後の回復食の大切さ
『断食は唯一にして最高の自然療法であり、さまざまな問題に対応する治療法として古くから世界中で実践されてきました。』
総合医療の第一人者:エルソン・M・ハーズ医学博士
さまざまな宗教やヨガなどの精神修養では、短期(数時間)または長期の(数週間続き、通常は夜に食事をする)断食を取り入れています。その精神的な効果としては、明晰さの向上や『心の充電』、困っている人を思いやる気持ちの高まりなどが挙げられます。
身体的には、エネルギーの増加、肌の透明感アップ、体重の減量、若返り効果、免疫力強化、睡眠の質の向上などが挙げられます。断食をすることは消化器官を休ませることであり、大腸、腎臓、膀胱、肺、皮膚などから毒素が排出されるようにエネルギーを開放することでもあります。さらに、分解・吸収するものがなくなったことによって、からだの中で不要になった細胞や損傷した細胞を除去するプロセスであるオートファジー(自食作用)を促進します。
代謝面における減量をはじめ、体脂肪の減少、血中脂質の改善、血圧効果、血糖値調節の改善などの効果の他、からだの過剰な免疫システム(炎症、ガン、心疾患、関節リウマチなど)も断食によって抑えられることが分かっています。
断食というと数日間お水以外を口にしないものというイメージがありますが、私が毎月取り組んでいるものは、インターミッテント・ファスティング(断続的断食)というものです。
インターミッテント・ファスティングの方法はいくつかありますが、代表的なものは以下の4種類です。
- 12時間断食:12時間の摂食時間と12時間の断食時間に分かれた最も簡単な方法です。
- 5:2または6:1 断食:1週間のうち5~6日は通常の食事をし、残りの1~2日は軽めの食事(1日500~600カロリー)をします。
- 16:8方式:1日14~16時間の断食を行い、8~10時間の間に食事をします。最も簡単なのは、朝食を抜き午後8時以降は何も食べない方法です。
- 終日の断食:週1〜2回は1日1食に抑え、残りの5〜6日間は通常の食事をします。
私は、基本的に16:8方式(13:00-21:00)で好きなものを食べて過ごしていますが、毎月新月の日から5日間はスロージューサーでしぼったジュースやニンシアレッド、ハーブティー、ボーンブロススープのみを口にするようにしています。
5日間のファスティングでスッキリ空っぽになった消化管に、いきなりピザやコンビニ弁当などの添加物や脂肪たっぷりのものを入れるのは自殺行為です。
味付けもなるべく薄く、胃腸が喜ぶものを少しずつ入れてあげることで、辛かったファスティングがより効果的にからだに働きかけてくれます。頑張ったファスティングの効果を最大限のものにするためにも、回復食はとっても大切です。
ファスティング明けの回復食レシピ『大根とブロッコリーのボーンブロスポタージュ』のレシピ。
<材料>4人分
- 大根 1/2本
- 玉ねぎ 1個
- ブロッコリー 1房
- ニンニク 2かけ
- ボーンブロス 4カップ
- ヘンプパウダー 60g
ボーンブロスでじっくり煮込んだ大根と、ボーンブロスでサッと煮た玉ねぎ、ニンニク、ブロッコリーをミキサーでしっかり混ぜ、さらにヘンプパウダーも加えたので、かなりの満足感がありました。
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